【わちゃくー】3人で支え合った3カ月
わちゃ² & cool これがM!LKっ
ステージに設置されたM!LKの新しいロゴが白く浮かび上がるとライブがスタート。噴き出したスモークがステージを満たすと、その奥から檀上に横一列で凛々しく立っている7人が登場!カラフルなペンライトの光を浴び最初に届けたのは「ハロー!」。笑顔でさわやかに歌い上げ、会場のボルテージが高まっていく。
「大きな声出せるよねという太智くんの叫びから、新鮮味あるアッパーな曲を華々しく飾ったダンスが特徴の「めちゃモル」でファンを沸かせた。
エキセントリックでありながらキャッチーな「ジャングリズム」はダイナミックなダンスが印象的な楽曲。メンバーがさまざまな動物に扮し、鳴き声でコール&レスポンスで楽しませた。琉弥がカチューシャと尻尾でサルに変身し、バナナ型のマイクで熱唱する場面も。
客席から歓喜の声が沸き上がった「サラブレッド御曹司CITY BOY」、7人全員がスタンドマイクでパフォーマンスする「Goin’ Down」では瑞々しいメロディーが響き渡る。エモーショナルな歌とダンスを展開していく「May」を挟み、バラード曲「交差点、信号、君と僕」ではステージ上がオレンジの光に染まり、まっすぐな歌声を響かせていた。
一度メンバーが退場し、場内には勇斗と琉弥からボイスメッセージが。勇斗くんは、長くも短くもあったという4年間について、初のステージを踏んだ当時の心境を明かしながら、辛くて逃げたいときもあったと正直に告白した。それでもみ!るきーずの支えがあって頑張れたと続け、元気をもらっているのは僕らの方と感謝した。僕ら7人でてっぺん目指して突き進んでいきます。紅白歌合戦の司会もドームツアーもやっちゃうからな!その眼差しは本気だ。
対して琉弥は「オーディションを受けてM!LKへの加入が決まって、いきなり国際フォーラムっていう大きな舞台で今までになかった経験をさせてもらい、そして今日ワンマンライブのステージに立たせてもらってありがとうございます。1年前の僕には全然想像がつかないことでした。人生分からないもんだね。琉弥が入って良かったって思ってもらえるようパフォーマンスで返すので、これからもよろしくお願いします」と語った。
「ハジマリは、此処から」そう結ぶと、大きな風雨と稲妻の音が場内に響き鳴り響き嵐を告げる。ゴージャスな衣装に着替えた7人が登場し、最新シングル「Over The Storm」へ。ド直球で勝負してる感じが男らしく、新体制の決意表明とも言えるだろう。
曲の終盤で手を振り上げるとスモークの向こうから白いバルーンが現れ、空の上にいるかのような遊び心ある演出も。そんな中で披露された「上昇思考クライマー」では、ハイスピードなユーロビートをダイナミックに叩きつけて決意を露わにするのが勇ましい。
ライブの鉄板曲「テルネロファイター」はあちこちに散ったメンバーが頭上で角を作るポーズを決めながら勇ましいダンスパフォーマンスでオーディエンスを鼓舞していった。ペンライトの光景にメンバーは鳥肌が止まらない。「Feel Alive」ではダンス&ボーカルで譲れない想いを力強くアピールした。
最新シングルの衣装を着て再登場したメンバー。新曲「Around The World」のクラップ音とコーラスをレコーディングに。メンバーの一緒に!という声に応じたオーディエンスが練習の成果を発揮するように大きな手拍子とシンガロングを聞かせてメンバーを笑顔にした。EDMロックナンバーで新たなM!LKの魅力が垣間見える。観客のコーラスやクラップ音が入ることでより一層壮大な曲になることも感じさせた。
MCで柔くんは「4人に支えられて、3人で支え合った日々でした。この7人である意味を感じてもらえれば」と胸の内を吐露。リーダーの仁人くんは結成4周年にも触れ「この4年の間でも稀に見る濃さの3ヶ月。本当に頑張ってくれた3人にありがとうを言いたい」と返す一幕も。最後に、この曲ですごい景色を見せてください。本編最後の「Brave Saga」は7人で肩を抱き合いながら見せた笑顔に、この3ヶ月の答えが凝縮されていたのではないだろうか。
アンコールに応えて再登場したメンバー。ピュアで真摯なラブソング「It’s only LOVE」を初披露し、これまでのM!LKには無かったほろ苦い表情を垣間見せると、最後は「ボクノアカシ」を熱い躍動感にあふれたサウンドが会場全体を震わせていた。先はまだわからないけど 全力ダッシュ!未来は必ず笑顔になる。歌詞からも彼らの未来に対する想いの強さを痛感させる。最後に2ndアルバム「Time Capsule」のリリースが発表されて終演。大きな拍手で幕を閉じた。
まとめ
ライブタイトルに相応しい多角的な魅せ方で、新旧織り交ぜこれまでの歩みとこれからの未来を指し示したライブだったと思う。変幻自在をコンセプトに掲げるM!LKのパワーを会場にいるファンに提示できていた。従来のキュートなイメージと新譜で示したアグレッシブな一面、さらにまだ見ぬ可能性を存分に発揮し7人組となって3ヶ月で迎えたファーストワンマン、やはり最も強く伝わってくるのは7人のM!LKに対する彼らの覚悟。激動の日々を超えて、スタートダッシュを勢いよくキメた歩みに、期待は膨らむばかり。
▼メイキングを観て
勇斗くんを筆頭に初期メンバーが「これから一緒に活動していくんだから」と敬語禁止令を発令し、徐々に敬語が取れていった新メンバー。オバストのリリイベ終盤くらいからグループに馴染んでいって、そしてリハ前にお互い楽しそうにストレッチしているのを見て、ここまでたくさん努力したんだろうなと思った。
本番前、「こんなすぐに受け入れて下さった皆様に恩返しができるワンマンライブが勝負。伝えていくことが大事だと思っています」と語る。様々な人それぞれの心情に寄り添ってくれていた。観客ひとりひとりへと。
「もっとM!LKいけるな!テッペンとります!宣言します!僕たちに一生着いてきてください」グループの夢に向かってガムシャラに頑張っていたのが印象的。