理想の形がいいね

おうち時間を機に開設した一般男性の記録帳。

みんなの“好き”を大事にすれば、きっと僕たちもっとハッピーだね

ファンや好きという概念が「推し」という汎用性の高いパワーワード

どこか怖いというイメージが付きまとっていた芸能人を応援するという行為が、末吉9太郎さんの登場により一気にカジュアルになったように感じてます。いつの間に拡大している「推し」ムーブメントは、言葉自体が一般化しつつあるのでは?

 

推しを愛でるとき人は最高の笑顔を見せる。それがアイドルでも特撮ヒーローでも鉄道模型でも、当人にとってかけがえのない尊い存在です。

そんな推しに纏わる葛藤を題材とした「おじさんはカワイイものがお好き。」は、深夜帯のOAでありながら異例の盛り上がりをみせました。

おじさんはカワイイものがお好き。

犬のキャラクター「パグ太郎」に夢中なことをひた隠しにするダンディーで優秀なサラリーマン・小路三貴の日常を描くドラマ。

 

年齢を重ねるにつれて「公」の立場を離れて他者と心を通わせること、友人になることは容易でないです。さらに小路は、可愛い趣味を告白する後ろめたさがあるだけでなく、他者に本心を晒したら負けだと思っているフシがあります。

「私」の部分に踏み込み踏み込まれることに大人はなかなか無邪気になれない。相手に引かれたり否定されたりして傷つくのが怖いから。そんなつまずきを肯定してくれる台詞が1話からありました。

「人の“好き”を大事にするのは難しいからね」
「そうやってみんなの“好き”を大事にすれば、僕たちもっとハッピーだね」

私たちは自分の“好き”を大切にできても、他者の“好き”を尊重することを得意としていない。どこかでつい目の前の人が大事にしている“好き”をバカにしたり否定したりしてしまう。

 目の前の人が大事にしているものを否定せずに尊重する。気持ちを打ち明けられず葛藤していく中での寄り添い方に、モヤモヤが晴れる代わりに優しさが詰まっていた。「おじさんのギャップ萌え」だけのドラマではなく、「大好きなもの」の存在がいかに偉大かを教えてくれたのではないでしょうか?

 

▽真純を演じた藤原大祐

我らが藤原大祐くんも、主人公の甥・仁井真純役で出演。少女漫画家志望でありながら、まだその夢を打ち明けられずにいる大学生役です。

 真純くんは、表情やポロっと口にした一言が他の3人を動かしたりする、意外とキーパーソンになっています。周り落ち込んでいたりする時に自分がどうにかポジティブにさせてあげたいっていう芯が強くて、なんだか僕の方まで励まされるような感覚に陥りました。天使の微笑みは必見です!!

 

 あとがき

SNS普及がしたことで、かつては見えてなかった大人ヲタの財布事情が目に見えてしまっているのも弊害なのかなと。お金を落とすのが正義みたいな風潮があるし、エンターテインメントは「行かないけど応援しています」では生計は立てられないという前提があるのも事実。

だけどSNSでは全部言わなくていいし、言えることだけで十分じゃないかなという気がします限られた層がオタクを名乗っていた時代ではないからこそ、多様な価値観があっていいだろうし。

▽藤原大祐のネット記事集

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08/27 FRIDAY

08/29 CanCan(前編)/(後編)

09/02 WHAT's IN? tokyo

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